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執筆者の写真【運営】 Ethiteria

大門マルシェクイズ解説

大門マルシェ、ありがとうございました!たくさんの方に来ていただいて本当に嬉しかったです。


ワークショップに参加してくださった方はご覧になったかと思いますが、パンフレットに書いたクイズを掲載します。プラスチックについてあなたはどのくらい知っているでしょうか?

 

Q1. プラスチックは世界で年間どのくらい海に流出しているでしょうか。東京スカイツリーの重さに換算すると?


A. 69個分

B. 137個分

C. 222個分



Q2. 私たちとプラスチックの関係について、正しいものはどれでしょうか。


A. 私たちは毎週1円玉1枚分のプラスチックを体内に取り込んでいる。

B. 日本のプラスチックリサイクル率は80%を超える。

C. 現在、世界の海のプラスチックゴミは魚の量を超えている。

 

答え


Q1 C

約800万トン。ウミガメ、魚などの生き物は、プラスチックが臓器に溜まったり、呼吸器に詰まるなど被害が出ています。



Q2 B

日本のプラスチックリサイクル率は、80%を超えるとされています。


しかし、そのうち約7割は、「プラスチックを燃やして、燃やす熱を有効活用(=リサイクル)する」というもの。国際的には"リサイクル"と見なされていません。


A: 1円玉1枚分→クレジットカード1枚分

ペットボトルの水の中に溶け込んでいたり、プラスチックを食べた魚を人間が食べることによって体内に入ってきます。健康への影響はまだわからないことが多いそう。


C: 現在→2050年

現状維持の場合。政府/個人の取り組みによって削減できる可能性が高いそうです。


 

いかがでしょうか?このクイズ、ワークショップを通じて、プラスチック問題に少しでも興味を持ってくださったら嬉しいです。



プラスチック問題についてオススメの情報源


・プラスチック・フリー生活(シャンタル・プラモンドン、ジェイ・シンハ著)

プラスチックなしで暮らす知恵がたくさんつまった本です。


・映画 A Plastic Ocean(邦題; プラスチックの海)

Netflixで見られます。ドキュメンタリー映画で、世界の海にあふれるプラスチックゴミの実態がよくわかる映画になっています。(私も見ました)


・YouTube

TokyoVeganGirl Miyuさんという方の動画。とてもわかりやすく、他の社会問題についても別動画で発信されています。


また、このウェブサイトやInstagram(@ethiteria_snb)もぜひチェックしてみてください。



クイズ引用元


Q1

2015年2月13日に、アメリカのScienceという科学雑誌に掲載されたデータです。

原文は英語ですが、読みたい方は下記からご覧になれます。


Q2

Aについて

WWF(世界自然保護基金)という国際NGOから2019年に発表されたデータ。

下記論文の7ページに記載。


Bについて

こちらでわかりやすく知れると思います。


リサイクルとよく言われていますが、リサイクルには3種類あります。

・サーマルリサイクル; プラスチックを燃やした熱をエネルギーとして回収し活用する。温水プールなどに利用される。

・ケミカルリサイクル; 廃プラを分子に分解してからプラスチック素材に変える。

・マテリアルリサイクル; 1番イメージしやすいリサイクル。廃プラを別のプラスチック用品に再利用すること。

国際的にサーマルリサイクルはリサイクルと見なされていませんが、日本はこれをリサイクルとしているのでリサイクル率が80%超えと異常に高くなっています。



Cについて

World Economic Forum(世界経済フォーラム; ダボス会議を年次総会とする国際機関), Ellen MacAthur Foundation(イギリスの公認慈善団体)らによる2016年の論文より。

下記リンク14ページあたり。


また、2020年Scienceに掲載された下記論文も参考にしました。

こちらのFigure1は、「通常通りビジネスをした場合」「リサイクルをさらに進めた場合」などによって、生態系に流出するプラスチックの量の未来予測を表しています。

これらによると、「システム改革(政府や個人がプラスチック削減のためあらゆる取り組みを進め、循環型のシステムを作る)」シナリオでは、8割の削減が可能だそう。

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